䜜成者別アヌカむブ: kirakiraohshima

マラ゜ン

2月21日は京郜マラ゜ンが行われる日。地方テレビではスタヌトの様子も攟映されおお、垂民マラ゜ンなので6時間ほど垂内はランナヌでごった返す。それにしおも京郜は長距離走が奜きな街だ。冬になるず男子の高校駅䌝、女子駅䌝、小孊生の倧文字駅䌝、そしお今日の京郜マラ゜ンがある。その床に垂内には亀通芏制がかかる。

しかし亀通芏制がりザいずはたったく思わない。それは実家前が犏岡囜際マラ゜ンのコヌスになっおいるずいうこずも関係あるのだろうか。よくわからない。基本的に運動音痎の僕ずしおは、42.195kmも走るなんお考えたこずもないし、だから走る人はスゎむず思う。尊敬はしないけど、ただただスゎむず思う。しかも垂民マラ゜ンは走る人がお金を払っおいるのでしょ金もらっおも走りたくないのに、金払っお走るなんお異次元の䞖界の出来事のよう。

京郜に限らず日本䞭でマラ゜ンは開催されるらしく、今日は東京でも西の方でマラ゜ンが開催。知人が参加するらしい。その人は数幎前に台湟のマラ゜ンでコヌスを間違えお倱栌。昚幎のたある倧䌚でぱントリヌ料の支払期限を間違えお参加出来ず。なので今日はずりあえず参加にはこぎ぀けたみたいなので、あずはコヌスを間違えるこずなく完走できるこずを願うばかりだが、ずはいっおも根本的には自分のこずではないし、たたコヌスを間違えた方がネタずしおは壮倧なテンドンずしお秀逞なので、是非ずも間違えおくれないものかずも期埅しおいる。

その人ずはSNSで知り合っお、先日ようやくリアルでもお䌚いしたのだが、衚面的には考え方が真逆で氎ず油のよう。でもずっずやりずりができおいるし、基本的に気が合う。それは政治や瀟䌚の有り様に぀いおの理想が違っおも、そんなのは友人であるこずに䜕の劚げにもならないのだずいうこずの蚌明のような気がしおいる。詊合はするけど終わればノヌサむドでナニフォヌム亀換するよず。そんな感じ。䞀方で、詊合が終わっおも結果に拘泥しお盞手チヌムず握手もしないずいうのでは、同じチヌムの遞手であっおも友人にはなれなそうだ。

子䟛の頃、町内察抗゜フトボヌルチヌムに入っお緎習したのに、詊合に出しおもらえなかったこずがある。それは僕が䞋手くそだから仕方ないのだが、チヌムの䞭では䞊手な人が出お負けたのに、その出堎遞手が「詊合に出おないのに参加賞は貰うんか〜」みたいなこずを蚀っおきお、ずおも悲しい思いをしたこずがあった。詊合に出おないのは僕の意思ではないし、緎習には1床も䌑たずに参加したのだ。参加賞の鉛筆3本など欲しくはないけど、無性に腹が立った。今思えば、同じチヌムに所属しおおそのチヌムの勝利を目指しおいる同士であっおも、必ずしも友人にはなれないのだずいうこずを悟った原点だったのかもしれない。

最近、そんなこずを感じる出来事がいく぀かあった。仲間ず思っおいおも、利害が絡んでいるから同じ堎所で同じ方向を向いおいただけで、ある瞬間に向く方向や利害の性質が違えばあっさりず敵察する。それはチヌムを移籍しお別チヌムの遞手同士で察決するずいうのずは違っお、チヌム内のポゞション争いで足を匕っ匵る、チヌムメむトの怪我を祈るような皮類の。やはり、友人になれるわけもない。孊校時代の友人ず同じレベルの友人が瀟䌚人になっおからはなかなか出来にくいずいうのは、きっずそういう理由なのだろう。瀟䌚に出ればなんだかんだず利害関係は出おくる。同僚ずいえども瀟内での成果競争はある。そんなこずはないよず思いたいけれども、珟実はなかなかそう簡単で理想通りにはいかないものだ。

 

ず、ここたで曞いお家族の昌食にずホットケヌキを焌き、息子ず倖出し、垰宅しおいろいろしおいたらブログで曞きたいこずをすっかり忘れおしたった。どんな結論に持っおいきたかったんだろうか。うヌん、わからない。ゞゞむだな完党に。ずいうわけで、腰折れのたたこの蟺で終わりです。すでに京郜マラ゜ンも終わり、東京方面での知人ランナヌも完走したそうです。いやあ、残念。そうじゃないね、おめでずうございたす。こんなこず蚀っおるから友達すくないんだわオレ 。

反省したすです。

呌び名

息子3æ­³7ヶ月は、ここ数日自分の呌び名を倉えおいる。⚪⚪ちゃんず芪が呌ぶので自分でも自分のこずを⚪⚪ちゃんず呌んでいた。が、数日前から自分のこずを⚪⚪⚪ず呌ぶのだ。芪族では母方の祖父だけが息子のこずをそう呌んでいる。正月以来䌚っおないので、その圱響ずいうのは考えにくい。だから保育園で䜕かあったのだろう。保育士の先生たちはみんな⚪⚪ちゃんず呌んでいる。ただ、保育士の先生が芪に息子のこずを報告する時には⚪⚪⚪くんず呌ぶ。そういうこずもあるのか。お友達ずの間で䜕らかのやりずりがあるのかもしれない。その本圓の理由たでは氞遠にわからないだろう。ただ、圌は自分のこずを⚪⚪⚪ず自分を自分で呌び捚おにしお呌ぶようになっおいる。

自分のこずを考えるず、母芪は51にもなった息子のこずを⚪⚪くんず今でも呌ぶ。だがさすがに自分で自分のこずを⚪⚪くんず呌ぶわけがない。では実名で呌び捚おにするかずいうずそうではなくお、僕や私ず呌ぶ。息子もいずれそう呌び出すのだろうず思う。それが自然だからだ。しかし今はただそういう呌称があるこずを知らないので、⚪⚪⚪ず呌び捚おで蚀っおいるのだろう。

ちょっずしたこずだが、そうやっお成長しおいくのだろうな。成長ずいうか、倉化だな。

そんな息子3æ­³7ヶ月は、最近保育園の垰りに「なんか買いたい」ず蚀う。垰りの時間にはお腹が空いおくるのだろう。パンを買ったりバナナを買ったりするのだが、基本的に食べるのは家に垰っおから。だが今日は僕もお腹が空いおいたので、途䞭のスヌパヌでバナナを買っお、すぐに2人で1本ず぀食べた。僕は調子に乗っお「こういうのを䜕お蚀うか知っずる」ず蚀った。息子3æ­³7ヶ月は「バナナ」ず答えた。僕は「買い食いっお蚀うの」ず。したったなあ。倉なこずを教えちゃったなあ。明日から「買い食いしよう」ずか蚀い出さないかなあ。自転車での垰り道でならたあ仕方ないけど、保育園で買い食いを連発しないかなあ。品行方正を挔じ切りたいお父さんずしおはちょっず心配のタネが増えた。そもそも品行方正じゃないから仕方ないのだけれども。

週末

このずころ息子3æ­³7ヶ月の、わがたたなのかお調子者なのかよくわからないけども、いろんなこずに勝手なこずを蚀うこずが゚スカレヌト。いや、゚スカレヌトずいうほどでもないのだろうけど、そのたたでは厄介なので叱る、でもなくこちらも反応。2人で自転車に乗っお移動のこずが倚いのだが、そういう時に埌郚座垭に座っお、足ガヌドみたいな郚分に足を乗せたりする。そうするずどうなるのかずいうず、お父さんの倪腿埌郚に息子の぀た先が圓たるのだ。圓然挕ぎにくい。2回くらい「ちょっずやめお」ず蚀う。だが圓然そのくらいではやめないので、自転車を挕ぐのをやめる。「もう自転車挕げんから、おうちに垰られん。もうずっずここにおる。」ず宣蚀する。そうするず息子「いや」ず。お父さん「だっお挕げんから仕方ないもん」。息子「もうせん 」。そうしおやっず自転車は進み始める。

金曜日。保育園に迎えに行くず息子「自転車じゃないのに乗っお垰る」ず蚀い出す。そんなこず蚀われおも困るお父さん。先生たちもスルヌしお垰っおいく䞭での芪子䌚議。蚀い出した息子ずしおもそのたた意芋を匕っ蟌めるわけにいかないらしく、ずっず半泣きで自転車はむダだず。ずはいえ自転車眮いお垰るわけにはいかないので、無理矢理な劥協案を提瀺するお父さん。「じゃあ、自転車に乗っお、お父さんが挕がずに抌しおいくのはどう」ず。息子枋々玍埗。やっずの事で垰路に着く。

保育園から家たでは玄4km。お父さんもある皋床芚悟しお歩き始める。が、1kmほど歩いた蟺りで「歩いおだず垰り遅くなるよ。もう自転車挕いで行った方がいいず思うよ」ず提案しおみる。するず息子「むダ」ず。「⚪⚪駅たで抌しおいく」ず。なんだろうこれは。䜕かの眰ゲヌムかお父さん悪いこずなんおしおないんだけどな。仕方なくたた歩き続ける。

しばらくしお螏切に。螏切を枡るのではなくお、螏切が降りた時に線路に䞊行に道を枡るポむント。なので螏切が降りるのを埅぀。埌郚座垭に16kgの人を乗せた状態で抌しお歩くのは右手二の腕がかなりしんどい。だから自転車のスタンドを立おお腕を数回振り回しおみる。するず息子「もう自転車乗っお垰る」。倚分、お腹も空いおきたのだろう。お父さんずしおはそんな提案に乗るわけにもいかず、「むダ、抌しおいく。⚪⚪駅たで抌しおっお蚀ったのは⚪⚪ちゃんやろうが」ず蚀い攟ち、再び抌し始める。息子無蚀。その螏切から⚪⚪駅たでは玄1km。お父さんも蟛いが、ここは教育䞊も抌すべきだず刀断。息子無蚀。このたたのムヌドはさすがに可哀想なので、抌しながらくだらない話を振っおみる。たあ、お父さんが䞀番意地っ匵りなのだ。息子が匕っ蟌みが぀かないのは、お父さんに䌌ただけなので仕方ない。結局3kmほども自転車を抌しお歩いた。ただ経隓は無いけど、パンクした時のいい予行挔習になった。

昚晩、寝る前にお母さんに着替えをさせおもらっおいる時におどけお手や足をバタバタさせる。もうけっこう力も匷いので芪もしんどい。お母さん困っおいたので「もう知らん。歯磚きもしない。虫歯になっおも知らん」ずお父さん我が家では息子の歯磚きはお父さんの仕事。「いや」ず息子。ズボンを脱いだ状態の息子をしばし攟眮。しばらくギャン泣き。1分ほどしお、無蚀で磚き始める実は泣いおる時の方が磚きやすい。磚き終わっお「はい、お母さんずブクブクしに行っおおいでそれはお母さんの圹目」ずお父さん。するず息子、泣きながらお父さんにしがみ぀いおきた。お母さんは笑いながら「あんたたち、ケンカしずったんじゃないの」ず。仕方なくただ着替えおいなかった息子の服を脱がせ、パゞャマを着せ、䞀緒に掗面所に行く。

どこたで怒っおいいのか、どこからが叱りなのか、それは正盎よくわからない。でもたあ、䌑日も仕事だったお母さんの代わり代わりずいうのはちょっず違うがに䞀日䞭お出かけなどしお䞀緒に過ごした、そういうこずの䞊でのぶ぀かり合いなので、虐埅などではないず信じおる。この幎霢になるずいろんな葛藀が出おくるのだろう。それは䞀生続くわけで。その葛藀の解決方法の基瀎を圌が孊んでいる最䞭だずいうこずは芪ずしおもわかっおいお、今やっおいるこずが最適解なのかどうかはわからないものの、出来るこずしか出来ないのも事実なわけで。たあずにかく、楜しみながらも䞀生懞呜にやっおいくしかないのです。

そんな息子、垃団の䞊で通垞状態から90床回転した姿勢で寝おお、足がお父さんの垃団にかなり突き出おお、お父さん寝にくいです。こういうのはなんずかならんものかず、い぀も思いたす。たあ可愛いからそのたたにしずきたすけど。

電波停止の可胜性に぀いおの囜䌚質疑

昚日の囜䌚で高垂早苗法務倧臣が「攟送局が「政治的に公平であるこず」ず定めた攟送法の違反を繰り返した堎合、電波法に基づき電波停止を呜じる可胜性に蚀及した。「行政が䜕床芁請しおも、党く改善しない攟送局に䜕の察応もしないずは玄束できない。将来にわたり可胜性が党くないずは蚀えない」ず述べた」ずいう件が話題になっおいるようだ。

この発蚀は質問を受けおのものであり、この質問をした偎の意図を考えるず、倱蚀を誘発したいずいう思惑があったのではないかず思われる。倧臣ずしお可胜性のこずを問われれば「絶察にあり埗たせん、やりたせん」ずは蚀えない。ありたせんず蚀った瞬間に、その根拠ずなっおいる法埋を立法機関を無芖しお越暩で吊定するようなものだからだ。なのでここで「将来にわたり可胜性がたったくないずは蚀えない」ず答匁したのは、冷静に考えおみれば至極真っ圓な回答だったず僕は思う。

ただ、高垂倧臣が所属する珟政暩を背景にこの答匁をするず、倚くの人は蚀論統制ずいう危険性を反射的に思い浮かべるのも理解できる。政暩支持の人からすれば「䜕がおかしいの」ず蚀うのだろうけれど、総理倧臣が自ら各倧手メディアのトップたちず䌚食を繰り返し、その結果なのかどうかわからないけれどもこずあるごずに総理倧臣䌚芋が頻繁に流され、囜䌚䞭継さえテレビでは流さないこずも倚いずいう状況で、メディアは完党に䞞め蟌たれおいるず感じおいる人は少なくないはず。

そういう状況で、暩限を持っおいる倧臣がこういう発蚀をするず、メディアがさらに萎瞮するのは間違いない。萎瞮しないず思う方がよほどネゞが抜けおいる。メディアは匷制によっお報道を止めるのではなく、斟酌しお自粛するのだ。電波停止などずいう蚀葉が所管倧臣の口から出おきお、なぜ萎瞮もせず斟酌もしないず考えられるだろうか。

そう考えるず、質問した野党議員は倧臣の倱蚀を誘発しようずしお、今回倱蚀のように話題になっおいるこずで「やったぞ」ず思っおいるのかもしれないが、立堎䞊「可胜性は絶察にない」ずは蚀えない人に公的な堎でそれを蚀わせるこずで、メディアが萎瞮しお政暩寄りの報道にシフトする可胜性ずいうこずを考えれば、愚かな質問をしたものだなあず思う。それは、自分たちの銖を締める質問そのものだず、事前に気づかなかったのだろうか。

東京でなくずも買える

先月出来たロヌムシアタヌに、蔊屋曞店が䜵蚭されたので行っおみた。印象ずしおは、代官山にある蔊屋曞店ずいうよりも六本朚の青山ブックセンタヌのような気がした。あや、倧分違うんだけども。このずころ京郜の曞店ずいうず䞞善のオヌプンから誠光堂のオヌプンずいったある意味極端なお店のオヌプンが話題だったので、この蔊屋曞店は比范的ノヌマルじゃんずいう気さえする。だがやはり特殊な店であるこずは間違いなく、倧垣曞店やフタバずは趣を異にする。

個人的に泚目したのは、手芞コヌナヌの䞀角にあった翻蚳文孊の䞊び。なかなかなセレクトであった。ただたくさん本を眮いおおけばいいずいうのでは、読み手も觊手が動かない。その点ここの翻蚳文孊コヌナヌはむカしおた。あず、店の奥にあるスタッフルヌムのドア前に7冊ほどの本が眮いおあったのだが、ここも良かった。岡朔の本ず、円呚率をただひたすらに蚘述した小冊子はグッずきた。

店を入ったずころに矎術曞が眮いおあっお、そこがぱっず芋的にはこの曞店を特城づけるのだが、そこである若者が「東京に行かなくおもこういう本が買えるようになっおきたんだよなあ」ずしみじみ蚀っおた。興味深かった。

もちろんamazonでなんでも買えるのである。東京に行かなくおも買えるのは圓たり前。だが、amazonでは基本的に知っおる本しか買えない。本屋にはひず぀の傟向ずいうものがあり、そこに䞊んでいるこずで吞い寄せられる磁堎のようなものがあり、その磁堎こそが曞店の存圚理由だし䟡倀なんだず思う。

東京を離れお京郜に暮らしおいる僕ずしおは、東京に行かなきゃならない理由はもはや無いず思っおいる。でも、その若者は続けお蚀っおいた。「ずいいながら、オレ来月から東京行っちゃうんだけどね」ず。面癜いなあ。それでもただ東京にみんな行くのだ。本は京郜でもあらかた買えるけど、それでも他の街には無い磁堎はあそこにはあるのだろうな。

ずヌっず垰っおこんの

先日東京に行っお、その日は垰宅できないので息子ずはスマホを぀かったテレビ電話。これが無料なのだから䟿利な䞖の䞭になったものである。いや、ビゞネスも党郚これっおいうこずになったら嫌だけど。だっお、い぀もビシッずしおないずいけないわけでしょ。ん 普通はそうだっお そんなの僕知りたせんよ。たあ、リアルで人に䌚う時もたいした栌奜はしおないんだけれども。

で、そのずき息子が「お父さん、ずヌっず垰っおこんの」ず䞀蚀。いやあ、困ったなあ。そんなわけないでしょ。垰るに決たっおんでしょ。でもたあ今晩は垰らないので、息子よ、申し蚳ない。

先々週も東京に行っお2泊しお、その時は2晩目にはお母さんず2人で寝る時にすこしだけ情緒䞍安定な感じになっおいたそうな。その盎前のテレビ電話ではテレビのアニメはなカッパに倢䞭でお父さんずの䌚話もそこそこに切ったくせに。でもたあ、ホントすたんな。その時は東京駅にあるトミカショップで限定のパトカヌをおみやげに買っお垰りたした。1泊の時はそこたでしたせん。ずいうルヌルを勝手に決めたずころ、やはり1泊ではそんなに情緒䞍安定でもなかったらしい。慣れたのか、それずも1泊ず2泊の差は倧きいのか。よくわからないけど。

䞖の䞭には出皌ぎで冬䞭お父さんが䞍圚ずかいうケヌスもあるし、単身赎任で䜕ヶ月もお父さん䞍圚ずいうケヌスもあるし、海倖に目を向けるず軍隊に入っお戊地に行っおい぀垰っおくるかも、垰っお来るのかどうかさえわからないずいうケヌスだっおある。そこたでじゃなくずも、離婚しおお父さんずはもう䌚えないずいうこずだっおそんなに特別なこずじゃない。そういうのに、子䟛はきっず慣れるのだろう。だから盎接文句を蚀ったり毎日泣き通しずいうこずにもならないのだろう。それは人間ずいうものの匷さでもある。だが、心の奥の本人さえ気が぀かないずころで、やはり䜕かを抱えるのではないかず思う。だからずいっお䞖の䞭にはいろいろな事情があるし、やむを埗ずそうなっおいるこずを、誰かが誰かを責めるずいうこずもできないわけで。

野球遞手が芚醒剀で逮捕され、それだけが原因ではないにせよ、離婚しお子䟛ず䌚えないこずがずおも寂しいずいう話が報じられおいた。うん、それは寂しいよな。お金がいくらあっおも埋められない穎だよな。そこはずおも同情する。だからずいっお薬に手を出しおはいけないのだけれど、それは重々承知しおいるけれど、その穎を、穎を持たない他人が評しお䜕かの正論を語るのは、なんずなく瀟䌚の歪みではないかなあずいう気がする。そもそも論ずしお離婚に至った原因が本人にもあるのではないかず責めおも、そりゃあ原因はあるさ、あるに決たっおんだろ、でも䞖の䞭に自分の理想通りの人生を歩めるダツなんおどのくらいいるんだず、極論の反論をしたくなる。いや、誰を庇っおいるのでもないのだけれど。

そんなわけで、家を空けるこずはこれからもありたす。でも息子ずの時間を最倧限に倧切にしお、日々を過ごしおいきたい。

なヌんおこずを蚀っおおも、やがおは息子の方が自立しお、僕ら倫婊のずころにはずヌっず垰っおこん日がい぀かは蚪れるんだけれどもな。

そこずここ

人ず人の距離ずはなんだろうか。むンタヌネットは人ず人の間の距離を無くしたずいわれるこずがある。確かにそうだず思う。こんな僕のわけのわからぬ䞖迷蚀を、地球の裏偎で眺めおいる人がいる。狂ったアングルの写真でも、むむねなどずいうおくれる人がいる。向こう䞉軒䞡隣による盞互監芖瀟䌚でも、土地の瞛りを掻い朜った共感に救っおもらうこずも可胜になった。もちろんそれは同時に土地による瞛りから逃れおも監芖されるこずからは逃れられなくなった匊害ず隣り合わせなのだが。

監芖しおいる぀もりはなくずも、そのむむねが監芖そのものであるこずは吊めない。じゃあ投皿などせずに朜ればよかろうず君は蚀うだろうが、朜っお芋えなくなろうずいう行為は、それも監芖を意識した行為である以䞊、自由な朜行ずは性質を異にする。

人は人なしに生きられぬ匱い生き物だなあず、それがこの東京行きの感想です。情けは人の為ならずずはよく蚀ったもので、感謝をされたずしおもそれによっお増長するのはたったく愚かで、結果ずしお僕が500キロの距離を超えお䌚いに行ったのは、君の為のように䞀芋芋えるだろうが、この3日間で息を぀いたのは、やっぱり圓たり前であるが、第䞀に僕自身だったのです。

迷惑をかけるず考えるのは、芖野が狭くなっおいる結果そう思っおいるだけで、僕にずっおは自分が絶望しおしたうこずがないためにも、そうする以倖になかったのだし、極めお打算的な、自分のために必芁な行動だった。付随する効胜ずしお君が息を぀けるようになったのだずしたら良かったが、それはあくたで付随する効胜なのであっお、本質的には僕が息を぀けるようになったずいうのが、䞀矩的な目的であり、結果なのだった。今回の距離は500キロほどだったが、䜕床も䜕床も5000キロも超えお僕らは埅ち合わせをしたではないか。

思い出すのは初めおの土地で初めおの運転を2人でやったこず。些现なこずでお互い腹を立お、半日以䞊も口をきかずに運転垭ず助手垭で過ごした。それでも腹は枛るし、バヌガヌキングで味のしないボリュヌミヌな䜕かを食べた。䜕をきっかけにたた話すようになったんだっけ。感謝するのなら、たた話を再開した僕に感謝をしおくれ。無論、僕がたず感謝の蚀葉を口にした埌で構わない。぀たり、感謝など無甚だずいうこず。そのこずくらいはいかれた君の頭でもわかるこずだろう。

感謝をする時、具䜓的に感謝をするべき事由が思い圓たれば圓たるほど、䞀般的に人は卑屈になる。そのこずが関係性のバランスを厩させるこずがある。だから、僕は恩を受けたなず感じる時ほど䞍遜な態床をずる。それが理解できない人ずは、倚分倧きな溝があるのだろうず思う。たずえ肩を組んでいたずしおも、そこには倧きな距離があるのだろうず思うよ。僕のそういう䞍遜な態床を䜕床も芋おきた君なのだから、是非ずも䞍遜な態床で次もたた僕を迎えお欲しい。その時僕は、なんだよ、ず蚀うだろう。唐突に君が異囜に呌び぀け、黄緑色の建物に自力で来いず蚀った時のように。もっずもその黄緑色の䞞い建物に僕がたどり着いた時、君はそこにいなかったのだから聞いおないはずだけど。だけどあの時のなんだよは、時間が経おば経぀ほどに、僕にはなんずも痛快な蚘憶ずしお、茝かしいひず時ずしお刻たれおしたっおいるのだよ。そう、あんなこずをしたりされたり出来る盞手なんお、51幎生きおきおたった䞀人しかいないのだから。

最埌に、たったふた぀しかない僕の座右の銘のうちのひず぀を莈ろう。

「空気ず氎ず、友人の愛。それさえ残っおいれば、絶望するこずはない」ゲヌテ

もしかするず、前䞖の前䞖のそのたた前䞖あたりで、僕らは双子だったのかもしれないず、今は思う。

やっぱり䞖迷蚀だったな。だけど君は本圓の友だから、遠くから僕の䞖迷蚀を監芖しお、無粋なむむねなどするこずはないのだろう。

初雪

 京郜は倜半から倧きめの粒で雪が降り続き、朝には芋事な銀䞖界が広がっおいた。朝息子を起こしお窓の倖を芋せる。保育園に行く前に雪で遊ぶず䞻匵するので、じゃあ早くごはんを食べお準備をしお出かけなきゃねずいうず、そうするずいう。たあい぀ものようにじゃれたり別のこずを始めたりでそうそう理想通りには準備もできないものの、それでも雪で遊びたいずいう気持ちも匷かったのか、い぀もよりは10分以䞊早くに家を出るこずができた。

 ゚レベヌタヌを降りおホヌルに出るず、1組の母子が倖から駆け蟌んできた。芋知った顔の2人。その母子は昚幎の倏頃から芋かけるようになった。朝自転車眮堎で自転車を出そうずしおいるずその2人は2階のベランダに立っおいた。自転車の荷台に座った息子ず目が合い、目で挚拶をする。僕も䞊を芋䞊げお子䟛に手を降りながらお母さんに䌚釈をする。そういうこずがほが毎日続いおいた。だから、芋知っおいたのだ。

 倖からホヌルに駆け蟌んできたお母さんは片手で子䟛の手を握りしめ、もう片方の手で癜い雪を握りしめおいた。僕の顔を芋るず䌚釈をし、「It’s first time to see snow falling!」ず僕に話しかけた。

 浅黒い肌をしたその人に「Oh! Where are you from?」ず聞き返す。「India」ずの答え。そうか、むンドからここに来た人だったのか。京郜は前の冬も䜕床も雪が降った。それを芋おいないずいうのだから、昚倏に日本にやっおきたのだろう。そしお毎日ベランダから倖を眺めおいたのだろう。旊那さんは仕事に行っおいるのだろうし、蚀葉も通じにくい日本でどんな気持ちで京郜の光景を眺めおいたのだろうか。ゞュンパラヒリの小説「The Namesake」には仕事のためにアメリカに枡った青幎のずころに嫁いで移䜏する女性が描かれおいお、むンドでは囜の倖に嫁いでいくずいうこずもそんなに珍しいこずではないようだ。僕にもサンノれに暮らすむンド人の友人がいお、奥さんはやはりむンドから嫁いできた。しかし英語の通じるアメリカに嫁いでいくのず、日本にやっおくるのではかなり違うだろう。逞しいなあず矚たしい気持ちにもなるし、同時に、この堎所に銎染んでもらえればなあず思う。いや、僕自身この堎所の出身なんかではないんだけど。

 その人の人生にずっおの初雪は、ベランダには毎日出るのに郚屋の倖にたでは出なかった母子にずっお、早くから郚屋の倖に出お觊っおみたいほどに魅力的だったのだろう。

 僕ず息子もマンション前でちょっず遊んで、䜙裕を持っおバス停に向かったずころ、乗るはずのバスが予定時間よりかなり早く近づいおいおかなり焊る。息子が歩くのを埅っおいるず乗り遅れるので抱きかかえお小走りに。傘を振っお「乗せおくださヌい」ず蚀うず埅っおおくれた。ありがたい。乗っおすぐに時間を確認したら予定よりも6分早い。ああ、これは6分早いのではなくおずいぶん遅れおいるのだなず理解。雪だものな、仕方ない。保育園のあるバス停に到着した時には予定時間より10分以䞊遅れおいた。これからも遅れながら進むのだろう。仕方ない。仕方ないよな。それでいいよな、雪だもの。

 バスを降りお保育園に向かう途䞭、空き地で雪あそびをする。息子、楜しそう。そんな顔を芋るず僕も楜しくなる。雪だから倖出するのが億劫なのは、きっず歳をずった蚌拠なのだろうなず思う。そう思いながら、保育園から䌚瀟たでの道のりを、デキの悪いロボットのような芚束ない足取りでい぀もの2倍くらいの時間をかけお歩いおいった。

からいクリヌムパン

 息子は倉わったこずを蚀う。「お父さんずお母さんは倧人だからからいクリヌムパンを買っおあげる」ず。

 蟛いものがただ苊手な息子3歳半は、蟛いものは倧人の食べ物だず考えおいる。だから、お父さんずお母さんには蟛いクリヌムパンを買っおくれるのだそうだ。先日束阪で正月を過ごした折り、息子はおばあちゃんから生たれお初めおのお幎玉をもらった。1000円入っおいた。これで奜きなものを買いなさいず蚀われ、䌊勢神宮ぞの初詣に出かける。電車に乗り、バスに乗り継ぎ、内宮ぞ。参拝を枈たせた埌、参道の商店街になだれ蟌む。昌食を食べようずいう倧人の目的なのだが、寺瀟の参道にありがちな土産物屋の軒先にぶら䞋げられおいる子䟛のおもちゃを目にするや、肩車の䞊から「ここに入る」ず叫ぶ。降ろしおあげるず䞀目散に電車のおもちゃの前に駆け蟌む。新幹線のおもちゃがある。背が高いお父さんの肩の䞊からよく芋逃さないなこれをず思うくらいだ。いく぀かある䞭で秋田新幹線のE6系こたちのおもちゃをしっかりず握り、「これ、買う」ず宣蚀。

 じゃあもらったお幎玉で買いなよ。あれはおばあちゃんがくれた自分のお金なんだからず蚀うず、倧きく頷き、どこに行けば買えるのか探し始める。たあそれはアシストしおやり、こっちだず促しお、その通りに進んでいく。おじさんが「はい、600円」ず蚀うので、お父さんずしおはお幎玉袋を出しおやり、その䞭からお札を出しおやり、息子に持たせ、これで買いなさいず。おじさんにお札を枡すず、お釣りの100円玉が4枚返っおくる。それを袋に入れお、䞀床息子に持たせ、じゃあこれはお父さんがカバンに入れおおくからねず蚀っお、たた受け取る。息子満足しお新幹線のおもちゃが入ったレゞ袋を䞋げお、たたお父さんの肩の䞊に乗る。

 この䜓隓が、嬉しかったらしい。それから「お父さんに買っおあげる」「お母さんに買っおあげる」を、時々蚀っおいる。自分が物を買えるずいうこずが䜕ずなくわかったのだろうか。もちろんただ400円は䜿われずに袋の䞭に残っおいる。

 お幎玉に぀いおは䜿わせずに芪が貯めおおくずいう方針の家庭もたくさんあるのだろう。うちの奥さんがどう思っおいるのかはよくわからないのだけれども、僕は、お金を䜿うずいうこずを知るのは悪いこずではないず思っおいる。仮に1歳で500円貰い、20歳で10000円貰ったずしお、平均するず毎幎5250円貰う勘定になる。20幎間で105000円貯たるこずになる。額ずしおけっしお少なくないが、じゃあ20幎間の我慢の結果がそれだずするず、やっぱり少ないような気がするし、その過皋で自分のお金を䜿うずいう経隓が少なくなっおしたうこずにもマむナスはあるような気がするのだ。

 お金を貯めるこずの尊さず面癜く無さ。お金を䜿うこずの尊く無さず面癜さ。いや、なんか違うな。面癜いず尊いずいうのは真逆のこずではないよな。それに面癜さのために尊いこずを捚おるずいうのはたったく銬鹿のやるこずみたいに思えるし。でもなんか、プラスマむナスがあっお、貯めるこずの良さも䜿うこずを経隓するこずの良さもあるわけで、各家庭がどちらを遞択するのかは、哲孊によるのだろうず思う。

 しかしながら、蟛いクリヌムパンは芁らないぞお父さんは。できるこずなら甘いクリヌムパンを買っおおくれ。あんたり甘いのもむダだから、甘さ控えめな感じのクリヌムパンを買っおおくれ。甘さ控えめずいうのは、蟛いのずは違うんだぞ。

 た、䜕をどう誀解したずころで、400円を握りしめおお父さんのために蟛いクリヌムパンを探しおもそんな物は売っおないので、息子の奜意を奜意の郚分だけ受け入れお、「ありがずう。今床買っおね」ず笑顔で受け答えしおいる、そんな2016幎の正月あけである。

本棚

普段はなかなか気が぀かないものだが、時々、僕のTwitterをフォロヌしおくれお、䜕床かリツむヌトやお気に入りしおくれたかず思うず、たたしばらくしおフォロヌを倖される。倖されたかず思うず、しばらくしおお気に入りの衚瀺に「あれ、この人は」ず芋芚えがある感じに気づいお、泚芖しおいるずたた䜕床もリツむヌトやお気に入りしおくれおいる。

面癜いず思う。

こういう人の動きを芋るに぀け、ああ、Twitterずは本棚のようなものだなず感じる。曞店にいくず沢山の本が䞊んでいお、なんの気たぐれかビビッずきた本を棚から匕き抜き、パラパラず眺めおみる。これが、フォロヌずいうものの正䜓であるようだ。匕き抜いお立ち読みをしおみお、でも曞店で党郚読むのは無理なのでレゞに持っお行き代金を払う。そうしお自分の所有ずなった本を持ち垰り、暫し読むものの必ず終わりはやっおきお、読み終えた本は自分の本棚に敎然ず䞊べられる。これが、フォロヌを倖すずいうこずなのだろう。

フォロヌの倖し方にもいろいろあっお、途䞭で぀たらない本だず確信しお読むのをやめおしたう。面癜そうなんだけど他にもやらなきゃいけないこずが倚くお远われおお読み終えるこずなく積ん読されおしたう。沢山買っちゃっお埌で読もうず思っおるうちにたた他の本を買っおきおしたい、忘れられる。たあ、いろいろです。

できるこずなら座右の曞にしおもらい、語孊生の英和蟞曞のように片時も離さずペヌゞを繰っお欲しいものだが、こちらにそんな䟡倀が無いのか、それずも遞んだ語孊生が劣等生なのか、そんなに片時もずいうこずになるケヌスは少ない。

たあ盞性ずいうこずもあるので、1床自宅の本棚に䞊べられた状態から、再び匕き抜かれおペヌゞを繰っおもらえればありがたいず、そういうこずでしょう、きっず。